高額療養費制度って知っていますか?
目次
民間の医療保険を見直す時に、知っておいてほしいことがあります。
それが高額療養費制度です。
高額療養費制度とは?
1ヶ月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、自己負担限度額を超えた部分が戻ってくる制度です。
「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
※厚生労働省保険局作成のPDFが開きます。
自己負担限度額は年齢と年収によって異なります。
例えば70歳未満で標準報酬月額(4月から6月分の給与の平均額)26万円以下の人は、自己負担限度額は57,600円です。
1ヶ月に30万円医療費を支払った場合
300,000円−57,600円=242,400円
242,400円戻ってきます。
※入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。
知らない人が3割程度いる
実は私も242,400円ムダにしました(T . T)
10年以上前に、持病が悪化して1ヶ月間入院したことがあります。
皮膚疾患なので、生死に関わる病気ではありません。
ただ安静にしているだけの治療でしたが、1ヶ月の入院費は30万円でした。
(上の例は私の実例なんです。。。)
退院時に会計で高額療養費制度を使用してくださいね。
と言われましたが、私は医療費控除と勘違いしていたんです。
◆ちなみに医療費控除とは
支払った医療費が一定額を超える場合、所得控除が受けられます。
確定申告により、所得税が還付されます。
https://miekotanaka.com/7i3j
※国税庁のホームページが開きます。
話が外れましたね。
高額療養費制度の話に戻します。
私の標準報酬月額は26万円以下なので、自己負担限度額は57,600円。
そうなんです!57,600円しか払わなくて良かったんです。
242,400円ムダにしました(T . T)
高額療養費の申請方法
支払いした領収書と申請書を提出して申請します。
会社員の方は勤務先へ申請
個人事業主、無職の方は役所へ申請
健康保険組合によっては、申請が必要ない場合もあります。
会社へ問い合わせてみてください。
事前に届出をすることで、病院の会計窓口で自己負担限度額のみ支払うことができるようにもなっています。
「健康保険限度額適用認定証」の交付
詳しくはご自分の健康保険組合に問い合わせてください。
医療保険いらないかも?
保険を見直しする時は、高額療養費制度があることを頭に入れておいてくださいね。
入院したら1日1万円給付!
なんていう、金額につられないように。
「低確率だが、実際に起こると大損失になる場合」
これが民間の保険に加入する目安です。
月々5,000円以上、民間の医療保険へ支払いしている場合は、見直しを検討すべきですね。
先日、いきつけのカフェバーのマスターに
「私、高額療養費制度知らなかったんですよ。」と話をしたら、
「えっ?何それ?じゃあ、がん保険いらないじゃん!」
とマスターも理解してくれました。
マスターも高額療養費制度のことを知らなかったし、がん保険をしっかり掛けていたんでしょうね。
しかし、自己負担部分は貯金で賄う必要があるので、100万円は貯金があった方が安心ですね。
貯金がない方は、お金を貯めるまでのつなぎとして、掛け捨ての医療保険に加入することをオススメします。
高額療養費制度がなくなる?
こんな事を耳にしたので調べてみました。
安心してください。
廃止が検討されているのは
「高額医療費負担金」
「高額療養費制度」とは全く別物です。
◆高額医療負担金とは
国民健康保険へ国が市町村へ負担しているお金のこと
※両学長 リベラルアーツ大学のYouTubeが開きます。
まとめ
●高額療養費制度を利用すれば、医療費が高額になっても、支払うのは自己負担限度額まで。
●高額療養費は勤務先または市役所へ申請。
●民間の医療保険は月々5,000円以下に抑えよう。
●「高額療養費制度」は廃止されません。
高額療養費制度をきちんと理解して、無駄のない生活設計にしましょうね。